「赤ちゃんが吐いた!どうしよう!」とうろたえる新米ママ。
「赤ちゃんは胃がまだ完全に出来上がっていないので、母乳やミルクを吐くことはよくありますよ。」
あらかじめそう知っておけば、ママもあわてずにすみますね。
吐くだけで赤ちゃんの様子が変わりなく元気であれば問題はありません。
ただ、時にウイルスや細菌感染してしまうと、気になる症状が出てきます。
噴水のように吐く、頻繁に吐く、吐いたものに色がついているなど、何か別の症状があるなら、吐いたものを確認しなくてはなりません。
また頭を強く打ったあとも、吐くことがあります。
「吐く」といっても問題のある吐き方には、原因があります。
赤ちゃんが吐いたとき、ママはどう対処してケアしてあげればいいのでしょう。
まずはどうして赤ちゃんはよく吐くのか?をおさらいしてからケア方法をみていきます。
なぜ「吐く」のでしょう?
赤ちゃんの胃は大人の胃のようにまだ完成していません。
胃の入り口から出口まで、筒のような形で、入り口の締りがゆるいのが特徴です。
そのためにタラタラっと母乳やミルクを吐くことはよくあることです。
これは「いつ乳」と呼ばれていて、気にしなくても大丈夫です。
お乳やミルクを飲ませたあと、ゲップをさせますが、ゲップと一緒に吐くこともよくあります。
吐いたものを確認する
吐いたものがいつもと同じならよいですが、緑色をしてたら、すぐに受診が必要です。
緑色のものは胆汁で、腸閉塞という病気が疑われるからです。
大量に吐くとき
何度も繰り返し吐くとき、または大量に吐くときは、体の水分が不足しがちです。
発熱や下痢もある場合は、脱水症状がでるといけないので、とにかく水分を補給するようにしてください。
水分は電解質を効率よく補給できる「赤ちゃん用のイオン飲料」や「経口補水液」が適しています。
水分を飲ませようとしても赤ちゃんが飲まないときは、急いで受診するようにします。
体の水分が不足すると、脱水症状(ぼんやりする、足がつる、しびれる、脱力するなど)が現れ、さらに悪化していくからです。
おウチでできる吐いたときのケアそのポイント
赤ちゃんが吐いたときにママがおウチでできるケアです。
母乳・ミルクをいつから与えるか
母乳やミルクは、赤ちゃんの吐き気が治まって、1~2時間たって、水分を与えて吐かないのを確認してからにします。
いつもの量では胃に負担がかかるので、通常の三分の一から二分の一の量にします。
ミルクの濃さは変えなくてもOkです。
離乳食はどうする?
離乳食はしばらくお休みします。
吐きけが治まって食欲が戻ってきたらはじめますが、再開の最初は消化のよいものを。
たとえば炭水化物(おかゆ、パン、麺)や野菜類を少量ずつからにします。
吐いたあとしばらくは様子を見る
お乳や食べ物を与える前に、よく赤ちゃんの様子を観察してください。
吐いてから1時間くらいは何も与えないようにします。
そのまま吐くことがなければ、麦茶か湯冷まし、経口補水液などを15分ほどおいてから与えます。
その後も15分おきくらに水分を補給して、吐かないのを確認しつつ少しずつ与える量を増やすようにします。
お風呂は?
吐き気がなく、下痢や発熱など他の症状がなければ、お風呂はOKです。
でも時間はいつもより短め、さっと入れる程度にしておくと安心です。
受診すべきときはこんな時
赤ちゃんの様子を見て、吐いた後、高熱が出てぐったりしている時はすぐに受診しましょう。
10分から30分間隔で激しくなき、血便が出るときは腸重積症が疑われるので、すぐに受診しましょう。
緑色のものを吐いたときは、腸回転異常が疑われるので、すぐに受診しましょう。
頭を強く打ったあとに吐いた時も、すぐに受診しましょう。
赤ちゃんが吐いたときのおウチでのケア方法・まとめ
赤ちゃんが母乳やミルクを吐くことはよくあります、それは胃の入り口がゆるいためで、量が少なく元気なら問題ないです。
吐く量が多いときや、繰り返し吐くときは、水分補給をまめにしてあげて、脱水症状を起こさないように気をつけます。
吐いてから1時間くらいは何も与えず、麦茶か湯冷まし、経口補水液などを15分おきくらいに与えていきます。
母乳やミルクは、赤ちゃんの吐き気が治まって、1~2時間後、通常の三分の一から二分の一ほどを。
離乳食は食欲が戻ってきたら、再開の最初は消化のよいものを。
お風呂は下痢や発熱など他の症状がなければ、短めに入れてOK。
受診すべき時は、高熱が出てぐったりしている時、10分から30分間隔で激しくなき、血便が出るとき、緑色のものを吐くとき、頭を強く打ったあと吐いたとき。
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