赤ちゃんの顏が赤い!なんだか息苦しそう!額に手をあててみたら熱い!!
そんなとき「大変な病気になってしまった?」とママはすごく心配になってしまいます。
熱が出るのは赤ちゃんが何かに感染している証拠ですが、熱そのものは細菌やウィルスから身を守るための反応なので、「熱が出ている」ことにうろたえていてはいけません。
熱を下げたい気持ちはわかりますが、全身の様子を観察するのを忘れないようにしましょう。
熱の原因になったものはいったい何か?それを探すことが大切です。
小児科の受診の目安としては、熱があっても元気で水分がとれていれば、一日ほど様子を観察しても大丈夫です。
元気がなくぐったりしてる、食欲がないなど、いつもと違うようであれば、熱がなくても受診すべきです。
では具体的なおウチでのケア方法ですが、その前に赤ちゃんの発熱はこれからもあることなので、熱の出る仕組みをもう少し理解しておきましょう。
なぜ熱が出るのか?
口や鼻から体の中にウイルスや細菌が侵入すると、体の中ではそれらを異物と判断して免疫が戦いを始めます。
ウイルスや細菌は熱に弱いので、体は体温をあげてそれらが増殖しようとするのを押さえます。
ですから熱が出るのは体を守る自然な反応で、自分を守る防衛反応です。
熱が出たとき気をつけることは
熱が出たことでとにかく熱を下げなければと考えがちですが、熱が出ている赤ちゃんの様子をよくみてください。
赤ちゃんは元気そうにしているでしょうか?
いつものように元気であれば、少々熱が高くてもあまり心配はいらないです。
反対に微熱程度でも、元気がない食欲がない、ぐったりした感じがするようなら、すぐに受診した方がよいです。
赤ちゃんの場合は熱の高さよりも、全身の様子に注意を払ってください。
また赤ちゃんは体内の水分量が多く、不足すると脱水症状を起こしやすいので、熱があるときはまめに水分を飲ませてあげてください。
脱水症状とは
脱水症状とは、正確には体液が不足した状態を「脱水症」と呼びます。
脱水症状の具体的な症状としては、食欲不振、頭がぼんやりする、足がつる、しびれや脱力感が起こるなどですが、赤ちゃんの場合は自分で症状を説明することができないため、ママが見落とさないよう注意してあげてください。
おウチでケアするときのポイント
熱が出たら、全身症状をみて、自宅でしばらく様子を見ていればよさそうとわかったら、少しでも快適な環境を用意してあげて、心配しすぎないようにケアしてあげましょう。
水分補給の仕方
こまめに水分を補給するには、湯冷ましやカフェインなしのお茶などより、電解質を効率よく補給できる「赤ちゃん用のイオン飲料」や「経口補水液」がよいです。
薬局で購入できます。ペットボトルタイプのものは保存がきくので、常備しておくのもよいですね。
消化のよい離乳食を
発熱しているときは、食欲が衰えがちなので、のど越しのよい消化吸収のよい離乳食を与えます。
このときばかりは栄養バランスを気にしなくてもよいでしょう。
おかゆ、うどん、野菜スープなどが食べやすいでしょう。
熱が上がりきるサインを逃さず
熱がどんどん上がっているときは、皮膚の抹消の血流が悪くなり、手足が冷たくなります。
すると悪寒を感じたり、筋肉が収縮したりの反応がみられることがあります。
赤ちゃんが寒そうにしているなら、着ているものを一枚ふやす、寝ているなら掛け布団を一枚増やして、温かくしてあげます。
しばらくして顏が赤くなってきたり、汗をかき始めたら、熱が上がりきったというサインです。
ここを見逃さないようにして、服を一枚脱がせたりふとんを一枚とる、また室温を調節して熱を下げるように配慮してあげます。
お風呂はどうする?
昔は熱があるときはお風呂はNGとされていましたが、今は38.5度以下でご機嫌がよければお風呂はOKです。
体を手早く洗い、浴槽にさっといれるかシャワーを浴びせる程度にして、短時間ですませるようにします。
長湯は体力を消耗させるので厳禁です。
受診すべきときはこんな時
熱はそこまで高くはないけど、赤ちゃんのこんな様子が見られたら受診をすべきです。
- 水分を受け付けないとき
- 4か月未満の赤ちゃんが38度以上発熱したとき
- 4か月以降の赤ちゃんが40度以上の発熱したとき
- 熱の高低に関わらず、ぐったりしている、または機嫌が悪いとき
赤ちゃんが発熱したときのおウチでのケア方法・まとめ
熱が出るのはウイルスや細菌から体を守る防衛反応です。
熱がでたとき気をつけることは、赤ちゃんの全身症状です。
おウチでケアするときのポイントは、まず水分補給、電解質を効率よく補給できる「赤ちゃん用のイオン飲料」や「経口補水液」がおすすめ。
離乳食は栄養のことは考えず、消化吸収のよいものを。
熱が上がりきるのを見定めて、汗をかかないよう衣服や室温調節を。
体温が38.5度以下でご機嫌がよければお風呂はOK、手早く済ませます。
熱の高低に関わらず、ぐったりしまているたは機嫌が悪いときは受診すべきです。
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